行って良かった所

草間彌生展 国立新美術館 5

投稿日:2017年3月31日 更新日:


映像もオブジェもたくさん見ることができる、けっこう盛り沢山な展覧会でしたが、「生命の輝きに満ちて」という作品も素晴らしかったです。

これは、部屋全体が一つの作品で、観覧者は部屋を歩いて通過することで、作品全体を観るというか、作品の世界に浸ることができるのです。真っ暗な部屋に、無数のLED電球が色とりどりに輝き、鏡を使っているために、その電球の輝きが無限に広がる・・・。私たちは、幻想的な美しさに思わず声を上げながら歩くわけです。それはそれは素敵な部屋でした。

そう、この無数の電球こそ、平面作品の水玉にあたるものです。無限に広がる草間の水玉模様の世界を、三次元的に体感する部屋でした。

彼女は、1988年の「YAYOI KUSAMA soul burning flashes」 という展覧会のカタログの中でこう述べています。「・・・厖大不滅の大宇宙を背景にしても、人間は一点のしがない虫けらなどではない。輝いた一点、一点ずつの水玉のあやなす無限の網なのだ。」と。つまり、あの無数の水玉の一つが草間彌生自身であり、私たち一人一人だということです。それらが、宇宙全体に広がり輝いている。逆に言えば、輝く水玉の無限の広がりと集積によって、この宇宙は構成されているということなのでしょう。そして、みっちり広がり集積されることにより、その一つ一つの水玉は、ひとつの大いなる宇宙に永劫回帰していく、ということのようです。

そういう目で観ると、草間彌生の描く水玉は、彼女を象徴するポップな模様などと言いきれるものではないし、単に幻覚と片付けられるようなものでもないということが、わかってきます。実は、深い世界だったのですね。

▼人気ブログランキングに参加しました。クリックして応援いただけますと、とても励みになります!

follow us in feedly

-行って良かった所
-, ,

Translate »

Copyright© マダム・エミーと羊執事の悶々文章修行 , 2017 AllRights Reserved.