心身の健康

中高年がエッセイを書く効用 2 修正版

投稿日:


そう、この紙の上に繰り広げられる内省的な作業、これこそが大切なことだと思うのです。

50年、60年、70年と生きてきた中高年の人達は、みなそれぞれの人生の歴史を持っています。短い年月ではありません。何事もない平穏で幸せな毎日ばかりというわけでもなかったことでしょう。エッセイを書くというのは、例えてみれば、それまでの人生というぶ厚い日記帳のどこかのページを開き、しみじみと読んだ後、今の自分が、あらためてその出来事について書き足していくような作業という感じでしょうか。この時、当時のみずみずしい感情がよみがえり、今の自分に活力を与えてくれることもあると思います。あるいは、その当時には気づかなかったことに気づき、「あの時は辛かったけれど、今思えばこれでよかったんだ。」と平安を得ることもあるかもしれません。いずれにせよ、何らかの形で、過去の出来事と自分を客観視することができるのです。しかも、それをエッセイに書くには、ふさわしい言葉を慎重に探したり選んだりするのですから、その過程で更に内省は深くなるはずです。

私はあのエッセイ教室で、16人の方の作品を2回分、つまり32のエッセイを聞きました。その中には、ただただ感情に振り回されて、言いたい放題を書きまくるような、わけのわからない作品は一つもありませんでした。どの方の作品も、ご自分の出来事や気持ちを落ち着いて受け止めながら書いており、文章がうまいとかそうでないとかは関係なく、聞いていて安心感があり、気持ちが良かったのです。

私は家に帰って、ふと考えました。エッセイ教室に通って文章を書くような中高年の人達は、最近よく言われる「キレる中高年」にはならないんじゃないかなって。

▼人気ブログランキングに参加しました。クリックして応援いただけますと、とても励みになります!

follow us in feedly

-心身の健康

Translate »

Copyright© マダム・エミーと羊執事の悶々文章修行 , 2017 AllRights Reserved.