心身の健康

中高年がエッセイを書く効用 3

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Wolk9 / Pixabay

数年前のある日の夕方、都内のファストフード店に入ったところ、五十代後半くらいのサラリーマン風の男性が、注文カウンターで怒鳴っていたのです。どういう理由で怒鳴っていたのかはわかりませんが、私が別の列に並び、注文して商品を受け取って、その場を離れてもなお怒鳴っていました。いい年をして、いったいどうしたのでしょう?ちらっとその顔を見ましたが、ずいぶん疲れ切っているように見えました。こんな所で怒鳴り続けたら、もっと疲れてしまうでしょうに。

また、大きな公園の管理事務所に勤めている友人がいるのですが、クレーマーのほとんどが年配の人なのだそうです。しかも「え?」と思うような、些細で自己中心的なクレームが多いとかで、げんなりしていました。

こういう人達の心の中には、たぶん、怒り、悔しさ、恨み嫉み、寂しさや空しさなどの感情が、もやもやと滞留し絡まり合い、何十年もかけて熟成発酵されて出来上がった、本人もわけがわからないような巨大なエネルギー体がぎゅうぎゅうに押し込められているんじゃなかろか・・・。で、それがとっても苦しいから、本人は無意識に外に出したいと願っていて、何かのきっかけがあると、それっとばかりに怒鳴るとかクレームをつけるとかの形で出してくるんじゃないかしら。なので、原因なんて何でも良いのではないかと思うのです。怒鳴る口実、キレる口実になりさえすれば、溜め込んだ巨大な負のエネルギーの出口になってくれさえすれば何だっていいんじゃないかと、マダムは考えるのです。

なんて子どもっぽいのでしょう!まるで八つ当たりして泣きわめくお子ちゃまです。しかも、人生経験も教養も積んできたはずのオトナなのですから、なお始末が悪い。本当に最近、新聞やテレビで「キレる中高年」「キレるお年寄り」という言葉をたびたび見聞きします。

周囲はもちろん迷惑です。でも、本人だって後味が悪いんじゃないでしょうか。もしかしたら、このわけのわからないイライラや鬱屈に飲み込まれそうになる自分が、苦しくてたまらないかもしれません。それに、こんなことを繰り返していたら、結局は誰からも距離を置かれて惨めな思いをしてしまうでしょう。本人にも周りにも、良いことは一つも無いと思います。周りの人はもちろん、本人も気の毒なことです。

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